International Business Machines Corporationが正式名称となっており、その頭文字からIBMとして親しまれています。
アメリカに本社がある企業で、コンピューター関連製品やサービスを提供しています。
パソコンメーカーの老舗で、1960年代からコンピューターを製造しており、マイクロソフトのDOSやWINDOWSを搭載したIBM PCは世界中で広く愛されていました。
2004年にTHINKPADブランドをLENOVOに売却し、現在はホームユースのパソコン製造から撤退しています。
10.4インチ液晶搭載のモバイルパソコンとして設計された、THINKPAD Sシリーズ。
THINKPAD S30はモバイルサイズのパソコンにもかかわらずキーボードのタッチがすばらしい機種で、日本国内では非常に愛好され高い出荷台数を誇りましたが、海外ではあまり売れ行きが伸びず、結局1機種のみで廃盤になってしまった非常に惜しいシリーズでした。
限定モデルとして天板が光り輝くピアノブラックモデルも発売されていました。
ハードディスクの動作音がうるさく、バックライトも切れやすいなどの欠点もありましたが、名機と呼ばれるのに相応しい利便性を備えていました。
THINKIPADのモバイルノートといえば、12.1インチの液晶を搭載するXシリーズが最も広く認知されていました。
X20に始まり、現在も継続して販売が行われているロングセラーのシリーズです。
そんなXシリーズの中でも、特に使用感が良好だったのがX40で、薄型の筐体設計にも関わらず素晴らしいキータッチ感を誇る機種でした。
ハードディスクは1.8インチのものを搭載しており、アクセス速度が遅いなどの難点もありましたが、THINKPADの長い歴史の中でも抜きん出た逸品であったかと思われます。
その後、X40の後継機種として発売されたX60も、キータッチの感覚などは少し変更されましたが劣らず名機でした。
13.3インチの液晶モニターを搭載したThinkpad600シリーズ。
このシリーズの特徴は、キーボードの心地よい打鍵感と容易にCPUの換装が可能な構造となっておりました。
IBMのTHINKPADは他社製品と比較して比較的高価な機種だったのですが、THINKPADの中でも高級機種であった600シリーズは、全てのパーツににコストをかけているだけあって、キーボードの十分なストロークとほどよい反力は、他の機種ではまねができない程のものでした。
私見では、Thinkpad 600シリーズのキータッチを上回るノートパソコンには、その後も出会ったことがありません。
IBMのモバイルノートとして確立されたモデルといっても過言ではない240シリーズ。
筐体は小さいながらも、キーボードは十分なキーピッチとストロークを確保しており、打鍵感に定評のあるIBMらしく素晴らしいキータッチが印象的でした。
XGA液晶を搭載したの240Zは、重さ・性能・サイズのバランスが非常に優れており、私見ではレッツノートのRシリーズが発売されるまでは、この240シリーズが最も使い心地の良いモバイルノートとなっておりました。
後に240シリーズの設計思想は、S30シリーズへと引き継がれました。
THINKPAD 235はSVGA液晶を搭載したB5サイズのモバイルノートパソコンです。
この機種は多くのファンに愛され、チャンドラ2の愛称でも親しまれました。
フルキーを搭載したキーボードは、キーのサイズこそ小さいものの十分に打鍵が可能なサイズで、USB端子も搭載されている完成度の高いモバイルノートでした。
メーカー純正のバッテリーだけでなく、ビデオカメラ用の汎用充電バッテリーが使用できるという点もあり、非常に魅力的なモデルとなっておりました。
APTIVA(アプティバ)シリーズは、ホームユースをメインとして販売されていたデスクトップパソコンです。
WINDOWS95の時代に、DOS/V機の代表マシンとして発売されました。
当時、DOS/VといえばIBMのパソコンというイメージもあり、国内では非常に多くの台数が販売されたシリーズとなっており、未だに多数お引取りの依頼があるシリーズとなっております。
その後、他社がこぞって低価格なIBM互換機を発売したことからも、その影響力の大きさが伺えます。
THINKPADのポインティングデバイスといえば、赤いポッチのトラックポイントが有名です。
トラックポイントはその操作に慣れると、タッチパッドより正確な操作が可能となっておりますが、消耗品なので劣化して少しでもヒビが入るとまともな操作が不可となってしまいます。
lenovoに移行した最近のTHINKPADはトラックポイントとトラックパッドの両方を搭載しているモデルが発売されており、ユーザーのニーズに合わせて使い分けが出来る型式になっています。
また、光学式のトラックポイントを搭載したキーボードも発売されております。
トラックポイントが劣化しないというメリットはありますが、使用感は従来のそれとは異なっております。