パソコンの内部にあるハードディスクには、さまざまな個人情報が保存されています。
デジタルカメラで撮影した写真データ、ワープロソフトで製作したテキストデータ、ホームページの閲覧履歴などが残留しており、そのままの状態で第三者の手に渡ると、最悪の場合データを悪用されてしまう恐れがあります。
上記の為、パソコンを処分する際には必ず「データ消去」を行う必要があります。
パソコンリサイクルセンターはデータ消去をしない状態でパソコンをお送りいただいても、当店スタッフ責任をもって一台一台消去作業を行わせていただいております。
データを消去していない状態でのお送りが御心配な場合は、お客様自身でハードディスクを抜き取っていただくか、データを消去されました上で廃棄品をお送りいただいても結構となります。
ここでは、御自宅でハードディスク内のデータを消去する方法を説明いたします。
はじめに、パソコンを分解してハードディスクを取り外します。
ハードディスクの搭載されている箇所は、メーカーや機種により異なります。
■デスクトップパソコンの場合
本体側面のカバーを固定しているネジをドライバーで外し、
側面カバーを外すとパソコンの内部にアクセスできます。
■ノートパソコンの場合
本体底面カバーを固定しているネジをドライバーで外すとハードディスクが確認できるタイプのノートパソコンが多くなっておりますが、機種により搭載されている箇所が異なっています。
分解そのものが非常に困難なケースもあり、最近では記憶媒体がマザーボード上にチップとして搭載されていることも増えてきました。
詳しい取り外し方法については、下記のサイトが参考になります。
ノートパソコン分解.com
取り外したハードディスクを分解し、「プラッタ」を破壊する方法を紹介します。
※危険な作業のため、手袋やゴーグルを用意して作業を行ってください。
こちらはデスクトップ用の3.5インチハードディスクです。
ハードディスクを止めているネジは、「星型」の特殊なネジです。
通称「トルクスドライバー」と呼ばれ、ホームセンターなどで入手することが出来ます。
ネジをすべて外したら、本体と上蓋の隙間にマイナスドライバーをねじ込んで上蓋を外します。
上蓋を外した状態です。
鏡のように反射している円盤が「プラッタ」と呼ばれるパーツで、ここにデータが保存されています。
プラッタの素材は重荷ガラスやアルミニウムなどで出来ており、非常に頑丈に出来ています。
ハンマーで軽くたたいてみても傷が付く程度で、割れ辛くなっております。
プラッタ部分にタオルを1枚敷いて、プラッタの破片が飛び散らないよう注意します。
思いきりハンマーを振り下ろすと、破壊することが出来ました。
見事に粉々です。
業務用のドリルを使っての物理破壊方法を紹介します。
ハードディスクを分解せず、ドリルの刃を上蓋から貫通させて、プラッタ部分に穴をあけます。
4箇所に穴をあけました。
ドリルを通す箇所により、鉄の骨組みが邪魔をして非常に貫きづらいケースもございますので、作業には注意が必要です。
最後にドリルの刃がきちんとプラッタまで到達しているか確認して、作業完了です。
ハードディスクの基板面にも併せて穴をあけておけば、より確実となります。